腰部脊柱管狭窄症

歩くと足がしびれる・休むと楽になる方へ

「少し歩くと足が痛くなって、その場で休まないと先に進めない」「背筋を伸ばして立っているのがつらい」

——それは加齢だけが原因ではないかもしれません。腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気が関係していることがあります。当院では、ピラティスを用いた最新リハビリとエコーガイド下ブロック注射を組み合わせ、あなたの「もう一度、元気に歩きたい」を全力でサポートします。
目次

こんな症状、ありませんか? — セルフチェック

以下の項目に1つでも当てはまったら、脊柱管狭窄症の可能性があります。

数分歩くと足がしびれたり痛くなり、歩けなくなる
前かがみで休むと、また歩けるようになる
お尻から太もも・ふくらはぎにかけて、電気が走るような痛みがある
キッチンで長時間立っているのがつらい
自転車はスイスイ乗れるが、歩くのは苦手だ
これらは「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれる典型的なサインです

どんな病気? — 背骨の「神経の通り道」が狭くなる

背骨の中には「脊柱管」という、神経が通るトンネルがあります。加齢によって骨が変形したり靭帯が厚くなったりすることで、このトンネルが狭くなり、神経が圧迫されて症状が出ます。

正常な状態

脊柱管(神経のトンネル)が広く、神経が自由に通れる状態。

→ 歩いても痛みやしびれが出ない
狭窄した状態

骨の変形・靭帯の肥厚でトンネルが狭くなり、神経が圧迫される。

→ 歩くと痛み・しびれが出る

なぜ「休むと楽になる」のか?

背筋を伸ばして立つと脊柱管はさらに狭くなり、神経への圧迫が強まります。逆に、前かがみになるとトンネルが少し広がるため、圧迫が緩んで楽になります。これが「前かがみで休む→また歩ける」の仕組みです。

当院の治療 — 3つの柱で「歩ける体」を取り戻す

目標は単に痛みを消すことではなく、日常生活の質(QOL)を上げることです。

ピラティスによる
リハビリ
  • 反り腰の改善・姿勢の書き換え
  • 体幹の深層筋を強化
  • 股関節の柔軟性向上
  • 80代の方でも対応可能
エコーガイド下
ブロック注射
  • 超音波でリアルタイム確認
  • ミリ単位の精度で投与
  • まず強い痛みを除去
  • リハビリへスムーズに移行
薬物療法
  • 神経の血流を改善する薬
  • 神経特有の痛みを抑える薬
  • お一人おひとりに合わせ調整

治療の流れ

ブロック注射
まず痛みを和らげる
ピラティスリハビリ
姿勢・筋力を改善
薬物療法
神経をサポート
改善・QOL向上
元気に歩ける毎日へ

放置するとどうなる?

「年だから仕方ない」と放置すると…

活動量が減り、足の筋力が衰える「フレイル(虚弱)」に陥りやすくなります。

  • 歩行距離がさらに短くなる
  • 転倒・骨折のリスクが高まる
  • 重症化すると、排尿障害が生じる場合がある

早期に適切なリハビリを始めることで、手術をせずに改善できるケースは非常に多いです。

よくある質問

手術は絶対に必要ですか?
麻痺や排尿障害がない限り、まずはリハビリ・注射・投薬による保存療法が第一選択です。多くの患者様が保存療法で症状の改善を実感されます。
ピラティスは高齢者でもできますか?
もちろんです。ピラティスはもともとリハビリから生まれた運動です。お一人おひとりの体力に合わせて負荷を調整できるため、80代の方でも安全に取り組んでいただけます。
コルセットは着けたほうがいいですか?
痛みが強い時期には有効ですが、頼りすぎると腹筋が弱くなります。当院では「コルセットを卒業するための筋力作り」をサポートしています。

院長からのメッセージ

「いつまでも自分の足で歩き、行きたい場所へ行けること」は、人生の喜びそのものです。

当院は、整形外科・リウマチの専門知識とピラティスという新しいアプローチで、あなたの歩みを全力で支えます。少しでも不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

【参考・エビデンス】

・腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン 2021(日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会)

・日本整形外科学会「症状・病気を調べる」腰部脊柱管狭窄症のページ

・日本運動器科学会 運動療法(リハビリテーション)の効果について

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この記事を書いた人

日本整形外科学会認定整形外科専門医・スポーツ医・リハビリ医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医
日本骨粗鬆症学会認定医
日本リウマチ財団登録医

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