「最近、背中が丸くなった気がする」「身長が少し縮んだかも」――そんな変化を感じていませんか?
骨粗しょう症は「痛みがないまま進む」ことが多く、気づいたときには骨折しやすい状態になっていることも少なくありません。当院では、精度の高いDXA法による骨密度検査と、ピラティスを取り入れたリハビリを組み合わせた治療で、皆さまが「いつまでも自分の足で歩き続けられる」よう、サポートしています。
骨粗しょう症とは
骨は毎日少しずつ古い部分が壊れ、新しい骨に生まれ変わっています。ところが加齢や閉経後のホルモン変化によってこのバランスが崩れると、骨の中がすかすかになり、ちょっとした衝撃でも折れやすくなってしまいます。これが骨粗しょう症です。
日本では推計約1,280万人が骨粗しょう症とされており、特に50代以降の女性に多く見られます。
こんな変化、気になっていませんか?
骨粗しょう症は「沈黙の病気」とも呼ばれ、痛みを感じないうちに進行します。次のような変化がある方は、一度ご相談ください。
| 気になるサイン | 考えられること |
|---|---|
| 若いころより身長が2cm以上縮んだ | 背骨(椎体)の圧迫骨折の可能性 |
| 背中や腰が丸くなってきた | 背骨の変形・姿勢悪化 |
| 壁に背をつけると、後頭部が壁につかない | 円背(猫背)が進んでいるサイン |
| 動き始めに腰や背中が重だるい・痛い | いつのまにか骨折が潜んでいる場合も |
| 転んで手首・股関節を骨折したことがある | 骨折連鎖のリスクが高い状態 |
ポイント:「痛くないから大丈夫」ではありません。痛みが出てからでは、すでに骨折が起きていることも。痛くなる前に検査・治療を始めることが大切です。
一度の骨折が連鎖する──「骨折連鎖」を防ぐために
骨粗しょう症で最も怖いのは、一度骨折すると次の骨折を引き起こしやすくなる「骨折連鎖」です。
【骨折連鎖のながれ】
背骨の骨折は姿勢の悪化だけでなく、胃や食道を圧迫して逆流性食道炎の原因になることもあります。脚の付け根(大腿骨近位部)の骨折は、歩行困難から寝たきりに直結するため、予防が何より重要です。
当院の骨密度検査:DXA法(腰椎・大腿骨)
骨密度の測り方にはいくつかの種類があります。当院では、日本骨粗鬆症学会のガイドラインでも推奨されているDXA(デキサ)法を採用しており、腰椎と大腿骨の両方を同時に測定できます。
【骨密度検査方法の比較】
| 検査方法 | 測定部位 | 精度・信頼性 | 特徴・用途 |
|---|---|---|---|
| DXA法 ★ 当院採用 |
腰椎・大腿骨 | ◎ 最も高い | 診断・治療効果の判定に最適。ガイドライン推奨。被ばく量は極めて少量。 |
| 超音波法 | かかと | △ 簡易的 | スクリーニング(ふるい分け)向き。精密診断には不向き。 |
| MD法 | 手の骨 | △ 簡易的 | レントゲンによる簡易測定。経過観察には使用できない。 |
検査は横になるだけで、痛みはまったくありません。時間も5〜10分程度で終わります。
治療の進め方:お薬とリハビリの組み合わせ
骨粗しょう症の治療は「骨折を防ぐこと」が最大の目標です。患者さんの年齢、骨密度の値、生活習慣、他の病気(リウマチ・糖尿病など)を総合的に考慮しながら、オーダーメイドで対応しています。
リウマチや糖尿病のある方は特にご注意を
特定の病気や薬の影響で骨が弱くなることを「続発性骨粗しょう症」と呼びます。
- 関節リウマチ:炎症そのものが骨を壊すほか、治療に使うステロイド薬も骨密度低下の原因になります。
- 糖尿病・慢性腎臓病:骨の「しなやかさ(骨質)」が低下し、骨折しやすくなります。
当院ではリウマチ専門医の視点から、これらの合併症をお持ちの患者さんに対しても、適切な骨管理を行っています。
よくあるご質問
院長からのメッセージ
「骨粗しょう症は高齢になってからの病気」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は50代・閉経前後からのケアが、30年後の体を大きく左右します。
「まだ大丈夫かな」と思っているうちに検査を受けていただくことが、寝たきりを防ぐ一番の近道です。地域の皆さまが、これからも自分の足で歩き続けられるよう、全力でお手伝いします。まず5分の検査から始めてみませんか。
参考:日本骨粗鬆症学会「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」/厚生労働省 e-ヘルスネット「骨粗鬆症」

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